発足の経緯

 本会の発足の経緯について述べるにあたって欠かすことのできないことは、筑波大学公開講座「大学体育教員実技研修会ゴルフ部門」である。昭和52年から平成4年まで約15年間にわたって実施されたこの研修会は全国の大学体育授業の指導者を中心として、高校・中学の指導者、一般のゴルフ指導者など多くの指導者のニーズに応えた、これまでにない初めての研修組織であったと言えよう。ゴルフ協会などのプロ・アマチュアの専門組織とは異なる大学体育を中心とした、わが国初めての研修・研究組織であった。しかし筑波大学の何らかの事情だと思われるが、このゴルフ公開講座が突然中止されることとなった。この間、全国からの参加者の延べ人数も数百名になっていたであろう。この公開講座の中心的役割を担ったのは、西藤宏司(筑波大学=敬称略)・関口良輔(立教大学)の両氏であった。

 公開講座中止から2〜3年経ったころ、本会の松田一如(日本歯科大)が前出の関口・西藤とともに「大学ゴルフ指導者協会」という名称で「第1回研修会」を開こうということになり、賛同者を募って平成8年8月「天城日活ゴルフコース」での開催にこぎつけたのが記念すべき、本会の第1回の研修会であった。

研修会開催状況と本会の沿革


1996年
平成 8年
第1回 静岡県 天城日活カントリークラブ
  • 「大学ゴルフ指導者協会」として開催
  • 「ゴルフ教本(初級編)」発刊=著者 関口良輔(立教大)・本会発行、主としてゴルフスイング練習の基本を説いた内容
1997年
平成 9年
第2回 静岡県 天城日活カントリークラブ
  • 「大学ゴルフ指導者研究会」に改称
  • 会長 西藤宏司・役員決まる
1998年
平成10年
第3回 静岡県 天城日活カントリークラブ
1999年
平成11年
第4回 群馬県 嬬恋高原ゴルフ場
  • 「ゴルフ指導者教本」発刊=西藤宏司(筑波大学)編・本会発行、大学授業に役立つ広範囲にわたるゴルフ全般の知識を網羅
2000年
平成12年
第5回 茨城県 富士カントリー笠間倶楽部
2001年
平成13年
第6回 神奈川県 箱根くらかけゴルフ場
2002年
平成14年
第7回 大阪府 光丘パブリックゴルフ場・光丘カントリー倶楽部
2003年
平成15年
第8回 群馬県 伊香保カントリー倶楽部・伊香保ゴルフ倶楽部
  • 本会会則発行
  • 本会名称を「全国大学ゴルフ指導者研究会」に改称 
  • 会長 柴田一男(大同工業大学)
2004年
平成16年
第9回 滋賀県 朽木ゴルフ倶楽部
  • 本会研究誌「大学ゴルフ指導者研究」第1号発刊、主な内容:本会主催の研修会の内容と感想
2005年
平成17年
第10回 北海道 北広島プリンスホテルゴルフ場
  • 会長 辻井義弘(摂南大学)
2006年
平成18年
第11回 長野県 軽井沢72ゴルフコース
  • 会長 三幣晴三(駒澤大学)
  • 「大学ゴルフ指導者研究」第2号発刊、主な内容:3点の研究報告・研修会感想
2007年
平成19年
第12回 福井県 フクイカントリークラブ
2008年
平成20年
第13回 長野県 菅平グリーンゴルフ

  • 「全国大学ゴルフ指導者研究会」英文標記決まる
    The Japan Society of Collegiate Golf Teaching (JSCGT)
  • 役員改選
  • 「全国大学ゴルフ授業実態調査」実施
2009年
平成21年
第14回 群馬県 サンコー72カントリークラブ
2010年
平成22年
第15回 群馬県 サンコー72カントリークラブ
  • 会則改変
  • 「大学ゴルフ指導者研究」第3号発刊、主な内容:1点の研究報告(全国調査)・授業事例報告・基本スイング指導法研究
  • 「全国大学授業実態調査」報告=全国調査によって全国大学の約70パーセントがゴルフを体育授業として実施していることが明らかになった。これによりゴルフ授業の重要性と存在価値が再認識された歴史的調査であった。
2011年
平成23年
第16回 群馬県 サンコー72カントリークラブ

  • 全国大学ゴルフ指導者研究会「公認指導者認定制度」発足=実技研修とゴルフ理論講義受講を義務付けた初めての認定制度である。
2012年
平成24年
第17回 群馬県 サンコー72カントリークラブ
  • 「全国大学ゴルフ指導者研究」第4号発刊
    主な内容:ゴルフスイングの技術と初心者指導・ルール、エチケット、実習での事故防止・ゴルフの歴史・本会規約の改正
  • 本会公認「公認指導者」誕生・認定証発行
2013年
平成25年
第18回 三重県 ココパリゾート 白山ヴィレッジゴルフコース

2015年
平成27年
第19回 千葉県 オークビレッジゴルフクラブ
  • 「全国大学ゴルフ指導者研究」第5号発刊
    主な内容:プロによる初級中級者技術指導・日本初期ゴルフ史と発展
  • 研修会初めての3月開催=従来の夏休み中の実施を変更して体育教員が比較的参加し易い3月に設定することで参加者増加が期待された。
  • 大学体育連合の協力により開催され、参加者も増加して大きな成功を収めた。
2016年
平成28年
第20回 静岡県 沼津国際カントリークラブ
  • 役員改選:新役員決まる
    会長 早田卓次(日本大学)
    副会長 松田一如(元日本歯科大)
    副会長 大澤啓蔵(亜細亜大学)
    理事長 鈴木昭彦(高崎経済大学)
    事務局長 中島弘毅(松本大学)

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